よそはよそ。うちはうち。
今の子育てはどうか知らないが、昔は子どもの成績になると友だちと比較して「お友だちの〇〇ちゃんは90点だったのに、うちの子ときたら・・・」と子どもの前で嘆いたりしていた。ところが、そんな親御さんにかぎって周りの友だちが持っているおもちゃを子どもがおねだりすると「よそはよそ。うちはうち」と一蹴されたりする。
先日オウムの死刑執行がされた。しかし毎度のごとく、死刑制度廃止の人の声があがってくる。「世界は死刑制度廃止が主流だから、日本もそれに従うべきだろう」と。だがその論理に従って言えば「世界は憲法を変えることが当たり前で、自国の軍隊を持つことが当然なのだから、日本もそれに従うべきだろう」となる。だが死刑制度廃止を唱える人たちからは概ね、改憲とりわけ9条改正の声は上がって来ない。
結局、先の死刑制度廃止の人の声は「よそはよそ。うちはうち」となって一蹴されるのであろう。
画像:「産経新聞」平成30年7月30日